October 2007 | December 2007

ブランドの作りかた

November 29, 2007 9:36 PM

ブランドとは「確かなもの」を「約束事」としてユーザーに提供し続ける事で生まれる「信頼」で成り立つのだと思う。その信頼の積み重ねにより選ばれ、ユーザーが求める事を裏切る事無く提供し続ける事で維持される。ユーザーが求める物を全て提供する事は出来ないので、自身のブランドが何を提供するのかをユーザーに明確にする事も重要だ。ではユーザーはどのような体験を基にサービスや製品から「ブランド」を見いだすのだろうか?ウェブサイトについて考えてみた。

  • 求めていた情報がある
  • 価値あるリアルな情報がある
  • 常に最新の情報がある
  • いつでもサービスを提供している
  • パーソナルなフィードバックがある
当たり前のような事かもしれないが、ユーザー視点に立って、それが本当に行われているか?しっかりと考えた上でウェブサイトを作らなければ、ユーザーのブランドに対する印象は損なわれる。仕事上、多くのクライアントの方々に「デザイン」を通じたブランディングソリューションを求められる事があるが、本当のブランディングやWOM(口コミ)はユーザーが満足する「体験」からしか生まれないのだ。

FLASHの価値

November 25, 2007 9:23 PM

自分はFLASHの表現力に魅せられてウェブデザイナーになった。7年前にFLASHを売りにした制作会社を立ち上げ、「表現力」を重視した活動(クリエイティブだけ)を行っていた。今は他にもいくつかの「売り」も持つ事が出来たが、その頃は「めずらしい」事や「見た事がない」という事だけで評価され、物作りを行っていた。最近はそんなクリエイティブだけの仕事のニーズが減り、価値が下がっている気がする。理由は大きく3つあると思う。

ユーザー層の変化
「パソコン」の使い方は相変わらず分からないが、「インターネット」は扱える一般ユーザーの増加により、FLASHはどこにでも見る当たり前の物になった。動く事と、リアクティブである事は「動かす苦労」を知らない一般人にとっては大した事ではないのだ。FLASH4の時代に覚えた感動はもう忘れよう。

クライアントのニーズ
もう何処の企業も「ウェブ担当」がいる。当たり前だが、彼らは広報よりも、与えられた予算に対し細かく具体的な数値での効果測定を求められる。それに応えられるサービスばかりが注目され、企業側に提供されやすくなっている。また、FLASHには出来る事と出来ない事がある。特定の目的を達成するために用いるべきソリューションであるため、提供する側が目的を完全に理解した企画(ソリューション)をベースにプランニングを行わない限り、クライアントのニーズに応える事ができない。

サービス提供者の増加
自身が最初の制作会社を立ち上げた7年前に比べ、腕のあるウェブ制作会社は飛躍的に増えた。FLASHの表現も当時の物とは比べ物にはならない。業界全体のレベルの向上と共にサービスを提供する側の爆発的な増加により、どの企業も優良なFLASHコンテンツを購入する事が可能になった。見た目では本物と一見に違いを判断できないほど、デザインレベルの高い製品が安価で提供されれば価値の低下は否めない。

では、今後FLASHウェブ制作の価値をあげるにはどうしたら良いのか?FLASHにしか出来ない事(ウェブ単体でユーザーに感動を与える等)を掘り下げて行くことはもちろん、FLASH制作において今まで無視されて来た事を意識する必要がある。大きくは二つ。ユーザーのターゲティングと、効果測定である。

ユーザーのターゲティング
そのFLASHサイトを見ているのは本当にVALID(有効な)ユーザーなのか?いくら話題を作っても、販売する製品やサービスに影響力を持たない場合はリターンを期待できない。大規模な場合や、複雑なマーケティング手法をとる例外はあるが、大体の場合、ウェブデザインを行うIT専門職は製品やサービスのVALIDユーザーに該当しない事が多い。ウェブ業界にしか浸透しない話題はターゲットを逃している事が多いのだ。ユーザーのターゲティングを明確にしてこそ、そのターゲットの集客方法が明確になる。ウェブの企画は集客方法に左右される部分が大きい。本来はターゲット→集客方法→企画の順番で考えるべきだ。

効果測定
ウェブデザイナーにとっては「面倒くさい」ものに聞こえる事かもしれない。しかし、このメディアであるからこそ効果測定が行いやすく、自信の仕事の効果を証明しやすいのだ。表現力を優先したFLASHサイトは一般のサイトとは違う効果を持つため、測定方法も異なる。話題性や認知度向上の測定方法を用いて、PVだけでなく、いかにターゲットユーザーにそのFLASHサイトを通じてメッセージが浸透したかをクライアントに伝えて欲しい。

これだけのクリエーターを魅了し、一つの時代を作ったFLASHの価値が今問われている。来年は複合的なウェブソリューション提供だけでなく「FLASHのクリエイティブ」を活かしたソリューション提供を課題にしたい。

成長するウェブサイトの集客システム

November 22, 2007 1:59 PM

growth.jpg

ウェブサイトにコンバージョンへのインフラを用意すれば、集客をいかに効率的に行うかが重要なポイントになる。単発のウェブプロモーションに継続的な効果を持たせるためにはユーザーの検索動向を意識したLPOと、メールやブログを活用したトラフィックのリピート、サイクル化が必要である。この仕組みがしっかりしていれば、単発のプロモーションが継続的なトラフィックやを呼び、ユーザーを囲い込み、小さなウェブサイトを大きく成長させてくれるのだ。

CNETのパネルディスカッション

November 22, 2007 12:11 AM

あらためて、Web 2.0って何だったんだろう?

何かのIT専門家の立場からではなく、普通の人でもここ4〜5年くらいで何が起こったかはわかると思う。通信インフラの整備と誰もが使えるたくさんのサービスの登場によって、コンピューターリテラシーの低い一般の人々が高いインターネットリテラシーを身につけ、ウェブのアクティブな「ユーザー」となった。今まで仕事でしかPCを使わなかった人たちの大量なプライベートな時間と情報が流入し、ウェブは本格的な社会基盤になった。周りにいるそんな「一般ユーザー」を見て欲しい。ブログを持って、SNSに参加し、youtubeで見たい映像を見つけ、自分の映像を共有する人、その人は5年前にそんなことが出来ただろうか?

このまま行けば、近い将来この国のデジタルデバイドはなくなる(意識されない程に)。その前にもはやウェブは専門家のものではなく、一般ユーザーのものだと認識しなければ、古いルールや常識に縛られた専門家は生き残れなくなると思う。ウェブを作るウェブデザイナーは一番早くそれに気付かなければいけなかったのかもしれない。

重要なのは「順序」

November 15, 2007 9:54 PM

新しいビジネスはまず「イメージ」に投資を行う場合が多い。製品やサービスを提供する側に立った際、何故か「イメージ」の優先順位が上がってしまうのだ。しかし製品やサービスを確立した後、正しくは「販路」、「販促(広報)」、最後に「イメージ」の順で投資を行うべきではないか?インフラや集客無しでは「イメージ」はなんの役にも立たないのだ。当たり前のように聞こえるかも知れないが、この「順序」がビジネスに限らずウェブサイトにとっても見落とされがちな最も重要な点である。費用対効果の高いウェブ構築を行うには、まず情報インフラの整備(入り口と出口の確立)を行い、集客対策を実施し、最後にイメージコンテンツへの投資を行うべきである。

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ABOUT

FICC inc. 代表取締役社長 荻野英希。国内外でのデザイナー、アートディレクターとしての勤務を経て、2004年にFICCを設立。外資系ブランドのWEBコンテンツの企画、制作、運営、マーケティングから戦略的なプロモーションまで、総合的なプロデュースを手がける。

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WEB DESIGN WORKSHOP 「正しいウェブデザイン」

デザイナーに向けたWEB雑誌、『WEB+DESIGN STAGE』にて、『WEB DESIGN WORKSHOP「正しいウェブデザイン」』を掲載執筆中。戦略的なウェブプロモーションのプロセスを紹介します。