≪ 成長するウェブサイトの集客システム | ブランドの作りかた ≫
November 25, 2007 9:23 PM
自分はFLASHの表現力に魅せられてウェブデザイナーになった。7年前にFLASHを売りにした制作会社を立ち上げ、「表現力」を重視した活動(クリエイティブだけ)を行っていた。今は他にもいくつかの「売り」も持つ事が出来たが、その頃は「めずらしい」事や「見た事がない」という事だけで評価され、物作りを行っていた。最近はそんなクリエイティブだけの仕事のニーズが減り、価値が下がっている気がする。理由は大きく3つあると思う。
ユーザー層の変化
「パソコン」の使い方は相変わらず分からないが、「インターネット」は扱える一般ユーザーの増加により、FLASHはどこにでも見る当たり前の物になった。動く事と、リアクティブである事は「動かす苦労」を知らない一般人にとっては大した事ではないのだ。FLASH4の時代に覚えた感動はもう忘れよう。
クライアントのニーズ
もう何処の企業も「ウェブ担当」がいる。当たり前だが、彼らは広報よりも、与えられた予算に対し細かく具体的な数値での効果測定を求められる。それに応えられるサービスばかりが注目され、企業側に提供されやすくなっている。また、FLASHには出来る事と出来ない事がある。特定の目的を達成するために用いるべきソリューションであるため、提供する側が目的を完全に理解した企画(ソリューション)をベースにプランニングを行わない限り、クライアントのニーズに応える事ができない。
サービス提供者の増加
自身が最初の制作会社を立ち上げた7年前に比べ、腕のあるウェブ制作会社は飛躍的に増えた。FLASHの表現も当時の物とは比べ物にはならない。業界全体のレベルの向上と共にサービスを提供する側の爆発的な増加により、どの企業も優良なFLASHコンテンツを購入する事が可能になった。見た目では本物と一見に違いを判断できないほど、デザインレベルの高い製品が安価で提供されれば価値の低下は否めない。
では、今後FLASHウェブ制作の価値をあげるにはどうしたら良いのか?FLASHにしか出来ない事(ウェブ単体でユーザーに感動を与える等)を掘り下げて行くことはもちろん、FLASH制作において今まで無視されて来た事を意識する必要がある。大きくは二つ。ユーザーのターゲティングと、効果測定である。
ユーザーのターゲティング
そのFLASHサイトを見ているのは本当にVALID(有効な)ユーザーなのか?いくら話題を作っても、販売する製品やサービスに影響力を持たない場合はリターンを期待できない。大規模な場合や、複雑なマーケティング手法をとる例外はあるが、大体の場合、ウェブデザインを行うIT専門職は製品やサービスのVALIDユーザーに該当しない事が多い。ウェブ業界にしか浸透しない話題はターゲットを逃している事が多いのだ。ユーザーのターゲティングを明確にしてこそ、そのターゲットの集客方法が明確になる。ウェブの企画は集客方法に左右される部分が大きい。本来はターゲット→集客方法→企画の順番で考えるべきだ。
効果測定
ウェブデザイナーにとっては「面倒くさい」ものに聞こえる事かもしれない。しかし、このメディアであるからこそ効果測定が行いやすく、自信の仕事の効果を証明しやすいのだ。表現力を優先したFLASHサイトは一般のサイトとは違う効果を持つため、測定方法も異なる。話題性や認知度向上の測定方法を用いて、PVだけでなく、いかにターゲットユーザーにそのFLASHサイトを通じてメッセージが浸透したかをクライアントに伝えて欲しい。
これだけのクリエーターを魅了し、一つの時代を作ったFLASHの価値が今問われている。来年は複合的なウェブソリューション提供だけでなく「FLASHのクリエイティブ」を活かしたソリューション提供を課題にしたい。
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