凪さんの年賀状 | ファッションブランドのウェブサイト一覧

メーカーとブランド:わかりやすさの追求

January 22, 2008 12:00 AM

日本にはなんでも出来る会社が多い。総合商社からB2Bな何でも屋さんまで、拡張され尽くした製品ラインを持つ会社がたくさんある。いったい何屋なのか?わからない会社が成功しているのを見てしまうとつい、「総合的なワンストップソリューション」というようなキャッチが売り上げにつながるなどと思ってしまう。少しでもブランディングを勉強した事がある人はこれが間違ったプロセスである事がわかるだろう。ブランドとはユーザーに対してわかりやすくその特性を表現できなければなんの印象も残さない。焦点を出来るだけ絞って、一つのスペシャリティを強く訴える事がブランドの構築につながる。しかし、日本はメーカー大国であり、本当のブランドは少ない(本当のブランドには競合がいない)。メーカーしかいない市場は広告とライン延長で溢れ、常にお互いのシェアを奪い合う事に必死だ。外国のブランドも日本のマーケットに参入すると何故かスペシャリティを失い、海外で築き上げた「ブランド」を換金することばかり考える。しまいには日本人が海外でブランドを立ち上げ、逆輸入までし始める。

私たちは何をしなければいけないのか?ブランドには高額で複雑な広告戦略やキャンペーンなどが本当に必要なのだろうか?メディアやユーザーにわかりやすくブランドとして差別か出来る独自性をアピールし、カスタマーエクスペリエンスの向上に勤めれば良いのではないか?ブランドがメディア(マス、口コミ)によって作られるとしたら、それは決して広告からは生まれないと思う。広告を見てブランドや製品に対してはもはやどのようなユーザーも興味をしめさないだろう。ウェブ広告の世界が同業者のトラフィックで溢れているのが一番の証明だ。

いかに「わかりやすく」特性を伝えて、ブランドを「伝えやすい」ものにするかがメーカーがブランドになるために必要とする施策だ。当たり前のように聞こえるかも知れないが、これはブランディングのノウハウや文化が無い日本ではあまり実施されていない。まずはその会社、サービス、製品がどのように他の物とは違い、No.1なのか?これを考えてみるところから始めよう。

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FICC inc. 代表取締役社長 荻野英希。国内外でのデザイナー、アートディレクターとしての勤務を経て、2004年にFICCを設立。外資系ブランドのWEBコンテンツの企画、制作、運営、マーケティングから戦略的なプロモーションまで、総合的なプロデュースを手がける。

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