秋冬 2008 - 2009 ショー映像 | ユーザーのPULL力を活用する

ユーザーの思考プロセスと体験

March 19, 2008 4:42 PM

ウェブの制作側に立つとなかなかユーザーの思考プロセスを持つことができなくなりますが、実際のユーザーの思考プロセスは予想よりはるかにシビアであることを理解する必要があります。今日発売の化粧品雑誌から店頭でサンプルがもらえるキャンペーンのQRコードを撮ったところ、アクセス先には店舗情報のみの掲載がありました。たぶん、店舗を探して行けばサンプルはもらえるのでしょうが、サンプルに対する情報の掲載が全く無かったため離脱してしまいます。「全店舗で製品サンプル配布中」など一行でも書いてあれば、ユーザーが事前に持っていた情報を確認でき、進むことができたでしょう。(見開きの雑誌広告を打つのであればそれくらいは対応するべきです。)

user_action_flow.jpg

ただ機械的にリンクをつなげるだけでなく、ユーザーに対し、一連の体験を提供することが重要なのです。ユーザーは様々な入口から、様々な事前情報を持ってウェブサイトを訪れます。ウェブサイトはその情報とニーズに対する解決方法がたどり着いたページ上に掲載されているかを「確認」します。確認ができなかった場合ユーザーがページを閉じたり、戻るボタンなどで離脱する速度は平均3秒と言われています。その3秒の間にユーザーが求める情報が確認できなければ、ユーザーは離脱するだけでなく「せっかく来たのに・・・」と裏切られた気持ちになるはずです。このようなネガティブな体験はブランディングの面でマイナスであるため、ユーザー体験を意識していない乱暴な導線は作るべきではありません。

補足として、確認が無事行えた場合、ユーザーはその製品やサービスが本当に購入に値するか、比較・協議を行います。(商品が高額であればあるほど他者との「協議」は重要です)この際にウェブサイトを離脱することが多いため、ユーザーにリマインダを提供するツールや、サイト内で比較を完結させてしまう対策等を設けます。

ユーザーの消費行動のプロセスを仮定するAISASをユーザー体験で補足するとSEARCH(サイトに到達)した後にCONFIRM(確認)、COMPARE(比較)、CONSULT(協議)と行い、ACTIONの後にSATISFY(満足)、NOTICE(通知)があって初めてSHAREにつながります。

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FICC inc. 代表取締役社長 荻野英希。国内外でのデザイナー、アートディレクターとしての勤務を経て、2004年にFICCを設立。外資系ブランドのWEBコンテンツの企画、制作、運営、マーケティングから戦略的なプロモーションまで、総合的なプロデュースを手がける。

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