交通広告とHowtoコンテンツ | Numero 100

パリの朝とユーザビリティの本

March 15, 2009 7:09 PM

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ソウルよりパリに到着し、時差ぼけで朝5時に目が覚めてしまいました。ヨーロッパの日曜日は何も開いておらず、する事がありません。パリには広告撮影の現場監督として来ている訳ですが、今日ばかりは機材の手配もできませんし、モデルの事務所も開いていません。ましてや今週はパリコレ後の初の日曜日。みなさん一ヶ月以上も休み無しで働いていたわけですから、私とのミーティングなんかいい迷惑です。

そんな朝は絶好の読書のチャンス。ホテルのレストランが予想以上にカッコよかったのでゆっくり2時間ほどかけて朝食を摂りながら、以前から気になっていたBebitさんのユーザビリティの本を読みました。ユーザビリティとはいっても話はディテールだけではなく、より広いスコープの話。詳しい内容は是非読んでほしいので書きませんが、自分なりに思ったことを少しだけ書かせていただきます。

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ユーザ中心ウェブサイト戦略

・ユーザビリティテストと小規模サイトのパターン化の必要性
制作を行ううえでユーザーを理解することはクライアントのビジネスを理解する事と共に必要不可欠。しかし、リテラシーやニーズの異なるユーザーの心理を製作者が理解することは大変困難なことです。勘や経験則に頼らず、ウェブを起点としたユーザー体験(User Experience)全体をユーザー視点で設計するためには制作フローの中にプロトタイピングと実ユーザーの検証を取り入れる必要があります。小規模サイトの場合、正直生産性という面でユーザビリティテストを取り入れるのは困難な場合がほとんどです。しかし、キャンペーンものなどの小規模サイトはある程度パターン化をする事が可能だと思います。一つの案件でフルにユーザビリティ検証を行う事ができなければ、同じパターンのケースを積み重ね、検証していく事が重要でしょう。

・何がユーザーの常識を作っていくのか
ここ数年で一般ユーザーを対象とするユーザビリティテストの結果は徐々に変わってきたと思います。一般層に多くのWEBサービスが受け入れられ、WEBのリテラシーが向上するにつれ、WEBサイトの操作性に対する「常識」というものが生まれます。誰が決めたわけではないのにユーザーはWEB全般に対し「こうあるべきだ」と思う訳です。標準化されたルールは無く、より多くのユーザーを獲得したサービスが持つインターフェースが当たり前のものになって行きます。もちろん、その優れたデザイン性から選ばれるUIもありますが、どちらかというとサービスの内容がその「常識」を作るのではないかと思います。

その他、ユーザーニーズとビジネスニーズをマッチングさせ、バランスをとる要件定義の方法や、他メディア、チャネルを含んだ総合的なユーザー体験の設計方法、ユーザー心理を目的に合わせて変化させるコンテンツの考え方など色々な知識がまとまっています。良書です、是非読んでみてください。

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その後、少し散歩をしたのですが、やはり何も開いていません...見れるものといえば閉じたお店のディスプレイくらい。下の写真はお求め安い価格の子供服で有名なプチバトー。大人の写真をランダムに並べて名前と月例(年齢ではなく)を記載ししています。二十歳の男性は「サイモン、240ヶ月」と表記されていますね。もう一枚の写真は昔から変わらないJEAN PATOUのディスプレイ(前にも書いたかもしれません)。一枚のアクリルを切っただけのシンプルな物ですが、とても好きなウィンドウです。

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FICC inc. 代表取締役社長 荻野英希。国内外でのデザイナー、アートディレクターとしての勤務を経て、2004年にFICCを設立。外資系ブランドのWEBコンテンツの企画、制作、運営、マーケティングから戦略的なプロモーションまで、総合的なプロデュースを手がける。

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