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CSRとマーケティングとSRI

June 12, 2009 4:19 PM

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ちょっと小難しいトピックですが、WEBでマーケティングを行う私たちにとっては理解しておくべきものだと思いました。環境問題や不安定な社会問題。一個人や一企業にできることは少ないように感じてしまいます。私もそこまで環境問題などに強く関心がある人物だとは言えません。しかし、マーケティングを通じて、全員がWINになる仕組みが作れないものでしょうか?CSRはもはや企業の売上だけでなく、企業への投資をも左右する要素になっています。私たちは正しくこの力を理解し、活用できるようにならなければいけません。

CSRとは何か?
CSRとはなんでしょう?(Corporate Social Responsability:企業の社会的責任大和証券グループのコーポレートサイト内の特集が非常にわかりやすく説明してくれます。以下、簡単にまとめてみます。

CSRは企業が行う単なる環境活動や社会貢献活動ではなく、社会との継続点な発展に向けた社会への投資だそうです。それは法令順守などの枠を超え、事業の継続的な成長を目的とした自主的な取り組み。つまり、企業を支える社会に対して投資を行い、継続的に事業を利用してもらえるために自ら行う活動なのです。単なる慈善事業によるイメージアップとはちょっと違いますね。

何故、今CSRが必要なのか?
CSRの必要性には消費と、インターネットが密接に関係しています。たくさんのモノをより安く提供するための競争は本来は社会に貢献するために始ったものかもしれません。しかし、さまざまなビジネスのグローバリゼーションによる競争の激化から、世界的に貧富の差は大きく広がり、たくさんの人々の生活環境を脅かし始めました。また地球環境の破壊により、社会そのものの存続が危ぶまれ始めました。そして世界的なインターネットによる情報網の整備により、企業による非倫理的な行動が隠せなくなりました。消費者が得る情報は企業がコントロールするメディアの枠を超え、いかなる不正や問題も表に出てきてしまうようになったのです。インターネットの出現により、情報発信がメディアに独占されなくなり、世界的な競争に勝ってきたグローバル企業に対する信頼が大きく低下してしまったのです。

世界的な規模でに一般人に浸透した企業に対する不信、そして世界的な不況。CSR活動を通じ、消費者や投資家からの信頼を得ることは企業にとってとても重要な課題となりました。

SRIとは?
「社会責任を果たすことで、消費者や投資家からの信頼を得た企業は社会から多くの利益を得ることができる。」企業に対する社会的責任投資(Socially Responsable Investment)という考え方がSRIです。CSRはもはやマーケティングやIR(インベスター・リレーション)に欠かせない要素となっています。では、SRIをいかに社会的責任を果たす企業に集めるか?これはマーケティングを行う人間には非常に面白いトピックだと思います。CSR活動が販売につながり、その企業が儲かれば、SRIが集まり、より社会的責任を果たす企業が強くなるのです。そんなサイクルを私たちのような販売促進の現場にいる人間から始めることができれば、確実に少しずつ、何かが変わっていくのではないでしょうか?

もちろん、その活動自体も商品として売れるものでなければいけません。CSRを行う事で企業の売上が上がれば、そのプロモーションを企画、実施した業者も大きな利益を得ることができます。クライアント、業者、消費者、皆がWINになるでしょう。社会的責任を果たしつつビジネスを行い、社会を動かすのであれば、儲けるという事は決して悪いことではありません。

グリーンウォッシング
もちろん、このような活動は利益を生むので、問題も生じます。上辺だけの環境対策、社会貢献で売上や投資を伸ばそうとする企業もたくさん出てくるでしょう。こういった行為をグリーンウォッシングと呼ぶそうです。しかし、私はこのようなグリーンウォッシングもある程度は必要だと思います。CSRマーケティングという考え方は未だ発展途上であり、たくさんの事例を必要とします。そして、広告と同様、消費者の目も肥えてもらわなければいけません。将来的に正しいCSR活動のモニタリングや、評価システムも必要となってくるでしょう。

CSR活動の何を変えなければいけないのか?
では、私たちは何を変えていかなければいけないのでしょうか?問題はCSR活動を消費者に伝え、購買意欲に影響を及ぼすことができるかだと思います。企業のCSRサイトはたくさんありますが、読みたい、面白いと思うものは残念ながらほとんどありません。企業が勝手に発信する表向きなメッセージとしてしか捉えられず、消費者を巻き込む事に成功できていないのです。消費者が参加できければ購買につながる訳がありません。そして、実際の購買と消費に結びつける事が出来なければ、CSRに対する投資は回収しにくく、費用対効果に低い活動になってしまいます。

消費者のCSRに対する関心は非常に大きく、無視できません。マーケティングとして考えればこの需要に応えるのは当たり前です。CSRを通じて商品やブランドの価値を上げ(付加価値を付与し)、ブランドスイッチの機会を得る。それは企業にとって最も重要な「消費者からの信頼」を得ることにもつながります。WEBやモバイルの販促プロモーションを通じて、消費者自身に社会貢献のチャンスを与え、企業はそのリーダーシップを取る代わりに報酬を得る。これが正しいCSRマーケティングのカタチではないでしょうか?倫理的に賛否両論あるペイパーポストや、大きな販促効果のあるQRコードによるモバイルクローズド懸賞など、たくさんの手法を消費者参加型のCSR活動に役立てることが可能です。今年はWEBプロモーションからCSRマーケティングに挑んでみたいと思います。

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FICC inc. 代表取締役社長 荻野英希。国内外でのデザイナー、アートディレクターとしての勤務を経て、2004年にFICCを設立。外資系ブランドのWEBコンテンツの企画、制作、運営、マーケティングから戦略的なプロモーションまで、総合的なプロデュースを手がける。

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