6年目を迎えました | 何故今、マーケティング的思考が重視されるのか

Webプロデュースに役立つ10のツール、2010年版

February 7, 2010 7:48 PM

外資系企業を相手にしているとコミュニケーション能力と同じくらい評価の対象になるのが"Preparedness"(事前準備)という点です。ミーティングに出席する際は事前に議題を全て網羅し、データを準備することは当たり前。顔合わせの段階でも具体的なインプットを求められます。日本特有の正確な回答のために「持ち帰る」という考え方は基本的に嫌われ、時間を短縮するために個人の能力の範囲内での即答が求められます。初めてのミーティングでも具体的な提案が出来るよう、汎用的な資料はもちろん欠かせません。しかし、それ以上にクライアントのビジネスに直結するデータを基にした考察、提案がクライアントの心を掴みます。価値を感じてもらう為にはクライアントの現状を把握し、提案する事で「自身で判断が出来る人材」としての信頼を得ることが重要です。

先ず知るべきは消費者の声。その商品やブランド、またはカテゴリー全体についてどのような意見や要望、抵抗があるのか。どのような購買トリガーとバリアが存在するかを把握しましょう。消費者は何故商品を購入し、何故拒否するのか?共通する要素は何か?消費者インサイト調査には色々な分析ツールが存在しますが、コメントの裏に隠されたユーザーインサイトをしっかり把握するためには必ず自分の目で全てのコメントを読みましょう。

Twitter検索
発言に対する障壁が低く、利害が発生しにくいTwitterは消費者の本音の宝庫。Twitter公式の検索が若干貧弱なのでこのサービスを利用します。商品やブランドに対する素直な意見、クレーム、提案、様々な情報を簡単に得ることが出来ます。

Naverクチコミ検索
ソーシャルQ&Aやレビューなどを検索できるNaverのクチコミ検索。検討段階にいる消費者のニーズが手に取るように分かります。一つ一つの投稿を分析する時間が無ければ検索結果をプリントアウトしていくだけでも良いでしょう。Twitterの検索結果同様、クライアントには貴重な情報です。

Googleアラート
毎日少しずつ最新の情報がメールで送られてくるGoogleアラートは特定のブランドに対する最新ニュースを把握し、情報を貯めるのに非常に便利です。表記ミスなどに対してもある程度Googleが配慮して集めてくれます。

・ソーシャルメディアリサーチツール(自社ツール)
大体過去一か月くらいのものをブランド、商品カテゴリで集め、ポジティブなもの(支持・購買への影響を含むもの)とネガティブなもの(拒否・非購買への影響を含むもの)へと分類します。分類する際にその支持や許否の理由を大まかに分類し、タグ付けします。そのタグを集計する事で消費者の主な購買トリガーや購買バリアがランキングされ、Webサイトが解決すべき問題と狙うべきターゲット、行うべきコミュニケーション内容が見えてきます。FICCでは業務時間を短縮するためにツールを導入していますが、エクセルでも十分対応できます。エクセルで作業を行う場合はコメントとURLをスプレッドシートにペーストし、タグ別に列を作ります。コメントが該当するタグ列に「1」を追加し、タグと合計数の円グラフを挿入します。

gooブログ検索
Googleブログ検索はインデックスも多く、投稿時期別に閲覧できるので便利なのですが、ブログには広告が多いためインサイト調査に積極的には利用しません。gooブログ検索ではサンプル数は少ないものの、キーワードに対する投稿者のデモグラフィックが表示されます。参考までに見ておくのも良いでしょう。

Google Insights for Search
キーワードに対するトレンドと一年分の予測、地域的傾向、関連キーワードとそのトレンドが分かります。ニーズに対する傾向からいつ、どのような施策に(何処で)投資すべきかなどが分かります。

Googleキーワードツール
定番ツールです。キーワードとその関連キーワードの検索ボリュームが分かります。少数のキーワードからリストへ関連キーワードや競合ウェブサイトから得たキーワードを追加し、ニーズを全てカバーするリストを作成します。事前にソーシャルメディアから消費者インサイトを得る事で効率的なリストを作る事が出来るでしょう。

Ferret+
Googleキーワードツールは広告出稿用のツールなので、全ての検索キーワードを提案してくれるわけではありません。Ferret+はGoogleキーワードツールでリストを作る際に追加する関連キーワードのセカンドオピニオン的ツールとして使っています。

全てのニーズがカバーされ、不要・無関係なものが除外されたキーワードリストから共通するキーワードの出現率をカウントし、円グラフにします。これにはエクセルを使い、キーワードの出現頻度からサイトが持つべきコンテンツの大分類とサイトの簡単な構造を割り出します。

GRC
キーワードリストに対し、Webサイトが\ヤフー、Google、Bingで何位に表示されるかを調べてくれます。CSVにエクスポートし、検索ボリュームと順位を比較するリストを作る事ができます。

SEOTOOLS
Webサイトのディレクトリーへの登録状況、Alexaからのアクセス状況、各検索エンジンのインデックス、被リンク数、ドメインエイジが一覧できます。現状の把握と競合サイトの簡単な調査に便利です。

無料のツールを使い、クライアントの社名、商品名から得られる情報はたくさんあります。顔合わせからその業種の専門家であるクライアントと対等に話ができるよう、事前に出来る限りの情報を得て、自分なりの考察をまとめておきましょう。

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ABOUT

FICC inc. 代表取締役社長 荻野英希。国内外でのデザイナー、アートディレクターとしての勤務を経て、2004年にFICCを設立。外資系ブランドのWEBコンテンツの企画、制作、運営、マーケティングから戦略的なプロモーションまで、総合的なプロデュースを手がける。

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