July 23, 2009 10:43 PM

国をリードする人物たちに直接働きかけて、世界を変えて行くHuman Rights Watch。一般的な慈善団体とは違い直接的な物資や金銭的な援助ではなく、政治家や大企業のトップ等、社会的な地位を持つ人間に直接アプローチし、世界各地の様々な人権侵害問題を長期的に正そうとする組織です。その日本代表を務める土井香苗さんが昨日FICCを訪問してくれました。WEBはHRWのコーズの為に何が出来るのか?どのような仕組みがあればアウェアネスを高め、活動を活性化できるのか?技術的なお話しから、公開するべきコンテンツ(一般人が取れる具体的なアクションや、参加者のテスティモニアル)、活用すべきチャネル、ブログプロモーション、等々。色々なアイディアが出ましたが、まず今日実行されたのがTwitterでの情報配信でした。
最初はHRWのニュースを配信するbotを中心に展開する予定だったのですが、彼女自身がかなり面白い方なので個人のアカウントでやるようにお勧めしました。ご友人の勝間和代さんの紹介等もあり、数時間で250人以上のフォロワーが集まり、今ではHRWの活動情報や講演の告知等も行われています。面白い人が数人の知人と繋がり、瞬時にメディア化してしまうTwitterはやはり革命的なコミュニケーションツールですね。彼女の活動に(そして不思議な魅力に)興味がある方は是非フォローしてみて下さい。
・土井 香苗 (kanaedoi) on Twitter
・Human Rights Watch Japan
・土井 香苗 Wikipedia
June 3, 2009 8:49 PM
先ほど、下書きを公開してしまいました。失礼しました...
どんなブランドにも社会に貢献するためのミッションがあります。その理念に共感できるからこそ、消費者から支えてもらえるのです。極論を言えばミッションはブランドそのもの。扱う商品、開発、商売の手法、全てが一貫してそのミッションに添っていなければいけません。現在の経済危機に直面するまで、このミッションというブランドの根底は軽視(無視とは言いません)され続けてきたと感じます。ブランドの付加価値を高めるためのPR活動ばかりでブランディングが行われ、ブランドの本質である「志」の部分が欠けていたのでは無いでしょうか?私は色々なブランドと仕事をさせて頂いていますが、不況の影響は様々です。出口が見えないダウンスパイラルに入ってしまったラグジュアリーブランド、毎月2ケタ成長を繰り返すコンシューマーブランド、これから日本進出を狙うブランド。しかし、その業績やビジネスステージに関わらずこのミッションという消費者コミュニケーションの重要性を再確認しています。それだけ消費者が「本質」を求めるようになっているのでしょう。日本では経済危機と、情報の大衆化が一度に訪れ、市場が急激に成熟うしたように見えます。今こそ、ブランドのミッションを消費者に伝える絶好のタイミングなのではないでしょうか?
WEBに携わる業界はこの10年ほどで出来上がりました。以前、どこかの偉い方が「WEB業界にはスターがいないよね。」と言っていました。確かにそうかもしれません。ビジネスにそこまで長い歴史が無いので、確かな理念やルールを必要とせず、仕事を行うことができたのでしょう。私たちは社会に何を約束して、なんのために働いているのか?そんな事を満足に謳える会社は未だ少ないと思います。私たちもそういった意味では今まで漠然と、がむしゃらに仕事をしてきたのかも知れません。とにかく良いものを作る事を心掛け、自身の価値観と少しズレがあってもお客様のためになるのであればやってきました。しかし、これからはそうはいかないと思います。私たちの仕事の多くは前例がなく、社会の新しい部分を形成しています。しっかりとした価値観と行動の一貫性が求められるのは当たり前な事ではないでしょうか。私はこの数ケ月、会社のミッションについて考えてきました。少し、答えも出たと思います。今までそのミッションに添ってすべての業務を行ってきたかと言われると、決してそんな事はありません。しかし、今後はミッションを掲げ、実現に向けて少しずつ行動を起こしていきたいと思います。
とはいえ、ミッションも立派なプロモーションツールです。新規顧客には必ず読んでブランドを理解してもらいたい。ブランドを知ることで購入した商品への満足度、今後の商品への期待が増すのです。ブランドからの「挨拶」といっても良いでしょう。私たちのクライアントには立派なミッションを持っているブランドがたくさんあります。まずはそこからお伝えしていくように努めましょう。
May 27, 2009 11:02 PM
学生の頃、フォトグラファーのエージェンシーでアルバイトをしていました。所属するフォトグラファーの一人で、一番写真が好きだったのがSEAN ELLIS。美しさの中に必ず醜さを含んだ独特の世界観でとインパクトの強さは当時から群を抜いていました。僕の仕事は彼らの写真が掲載された世界中のファッション雑誌をファイリングし、ポートフォリオを管理する事。当時は毎朝、SEANの新しい写真が無いか、楽しみにしていたのを覚えています。そんなSEANが映画監督になってからは全くフォローしていませんでしたが、今日たまたま彼の最新作を見ました。テーマは鏡。写真撮影にも頻繁に鏡を使っていたSEANにとっては少し特別なテーマなのかもしれません。
写真家が作る映画という事で、正直期待はしていなかったんですが、見ごたえはあります。彼の写真に通じる独特の緊張感と冷たさ。語りではなく、映像と沈黙だけで淡々とストーリーを展開していくストイックさ。彼らしいな、と思います。CGとかではなく、純粋に証明とカメラワーク。特に最後のシーンはショーンにしか表現できない太陽光だったと思います。
May 1, 2009 10:44 PM
パリでベンとジュリアに撮ってもらった写真が出来上がりました。今シーズンはファッション業界全体を経済危機が直撃していたので、ショーも広告も「基本に立ち返る」という想いを込めて作りました。今までの飾りを全て取り払い、もう一度服を主役に。白バックにモデルとボックスだけ。これ以上無いシンプルな構成でエッジの利いたモードを表現しつつ、商品をきちっと見せる事に努めました。Evelynaが持つ独特の雰囲気もオディールのヘアと、ロイドのメイクでより一層際立ったと思います。 BenとJuliaとの撮影は今後も続きそうです。
April 28, 2009 5:37 PM
少し前に広告のCDをやっている方とお話をさせて頂きました。私は広告の仕事をやる事が少ないので、第一線で活躍して方がWEBに対してどんな意識を持っているのかは興味がありました。一時間ほどのお話の中で印象に残った言葉は「ネットへの過剰な期待」でした。クライアントも、広告代理店も、マス広告の限界を感じ、ネット(WEB)に過剰な期待を寄せているとの事です。しかし、WEBは情報の発信という意味ではマス広告に比べて極めて非力です。確かにWEBで山火事のように情報が広まる事もありますが、その起点には必ずと言っていいほど他のメディア(大体テレビ)が存在します。多くの場合、代理店や広告主にとってWEBの魅力は理解できる効果ではなく、低いコストとプレゼンテーションのし易さなのかもしれません。
・WEBってこんなもの
・需要と最適化
WEBの仕事は需要ありきだと思います。直接的なニーズが無い場合は間接的なものを見つけ出し、活用します。マス広告のように新しい需要を作り出す事はあまりありませんが、ニーズさえあれば顧客を簡単に見つけ出す事ができます。元々買うであろう人に、欲しい商品を提供する。あまり面白く聞こえないかもしれませんが、効率的なこのプロセス(広がりも含め)をいかに最適化するかがWEBのマーケティングであり、プロモーション方法だと思います。最近ではデジタルサイネージやFelica等を活用し、売り場からモバイルへと引き込むような「売場やパッケージのメディア化」も進んでおり、消費者の購買行動は更に複雑化しています。仕組みの面白さはもちろんですが、広告の投資はより費用対効果の高いオルタナティブに流れるのが当たり前。しばらくは広告効果の最適化に向かって極端に市場が動いていくと感じています。
・マス広告との共存・相乗効果
しかし、WEBがマス広告に置き換わる事はありません。現時点では両方とも購買動機付けの中で重要な役割を果たしています。マス広告が大量の購買に不可欠なのは当たり前ですが、WEBも、購買プロセスの各段階での離脱を防ぎ、広告効果を測定・最適化するというもはや不可欠な機能を持ってます。しかし、オプトインという意味でもマス広告の助けを必要としないWEBプロモーションも多く存在します。そこに費用対効果を求めると自然と広告もマスから行動ターゲティングへとシフトして行きます。不況で大きく減少したマス広告ですが、行動ターゲティングという考え方がモバイルやOOH(最終的にはテレビ?)に溢れ始めると更なる減少に直面するでしょう。
・過剰な期待と安易な期待
マス広告の効果と需要が減少する中、WEBには何が期待されているのでしょう?今まで通りのやり方で需要を生み出せる新たなメディア?今まで通りに作れ、売れる広告商品?残念ながらその期待に応えられる事はありません。何故、従来の手法で打たれる広告の効果が減少し、今まで通りでは通用しなくなり始めたのか?それにはWEBがこの数年でどれほどの社会インフラとなり、一般消費者にどれだけの(企業発信でない)情報を与えたかを理解する必要があるでしょう。